2001年の初代登場以来、タフギアとしてSUVブームを牽引し続けているX-TRAIL(エクストレイル)。
雪上や荒れ地を豪快に走るCMが印象的で、「エクストレイルと言えばスノーボード」というイメージの方も多いと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=DRv1Nl5ZxzI
「TOYOTA BIG AIR(トヨタビッグエアー)」と並び、日本のスノーボード界最高峰の競技会として、2001年から2008年まで開催された「T-TRAIL JAM(エクストレイルジャム)」は、史上最も影響力のあるスノーボーダーといわれるテリエ・ハーコンセンやトラビス・ライス、若かりし頃のショーン・ホワイトをはじめ当時の世界トップクラスのスノーボーダーが出場していました。
https://www.youtube.com/watch?v=UH6p47U_tzk
そんなスノーボードと親和性の高いイメージで売り出されてきたエクストレイルですが、実際スノーボーダーにとって便利な機能が多く装備されています。
価格とバランスのとれたモデルは全車寒冷地仕様(ヒーター付ドアミラー、リヤヒーターダクト)の第二世代(2007~2013年11月 t31)で、
その中でもシートヒーター、オートクルーズコントロールが標準装備となるXt・Xtt・St・Sttがおすすめです。
大容量積載でき防水で洗えるラゲッジルーム
濡れた道具や服をそのまま車内に放り込んでも平気な防水仕様の内装。なんと水洗い可能です。
1745mm × 1305mm × 845mm(h)の広さに容量565Lと、同クラスのSUVでトップレベルの広さを誇ります。
後部座席から後ろを全てフラット化できるため、大人二人までなら車中泊も快適です。
雪のついたウエアを着たまま乗り込める防水シート
全席防水シートのため、ウェアを着たまま宿泊施設・温泉・コンビニに移動してもシートに雪が染み込む心配はありません。
街乗りから雪道まで対応するインテリジェント4×4
雪山走破時にスリップやスタックのリスクを軽減できる4WD。
街中は燃費のいい2WDで走行し、雪山は4WDに切り替えてどんな環境でも快適に走行できます。
4WD固定のLOCKモードに設定すると、急勾配の下りで車速を7km/hに抑える「ヒルディセントコントロール」が使用できます。
全席シートヒーター
寒い雪国でも全ての席で背中から温まることができます。
※後部座席中央を除く
灯りのない雪山でも視認性抜群!ハイパールーフレール
エクストレイルにはハイパールーフレール(以下HR)というオプションが用意されています。
HR前面にライトがあり、上部から広範囲を照らすことで真夜中の濃霧や吹雪の峠道も明るく照らすことができるため重宝します。
HRにはもちろんルーフバーを装着可能で、ルーフボックスやアタッチメントをルーフバーに取り付ければ車外にスノーボードを積載することが可能です。
何かと荷物が増えるスノーボードの行き帰りの車内をスッキリとさせることができます。
車中泊に最適なラゲッジフルフラット
ゲレンデに前日から入って車中泊するスノーボーダーも多いと思います。旧型エクストレイルなら後部座席を前面に倒して、全長175cm程のフラットな空間を作ることができるため、マットや寝袋を用意すれば足を伸ばして快適に車中泊することができます。
前述のスノーボード用ルーフアタッチメントやルーフボックスにスノーボートや荷物を積載しておけば
大人二人が完全に横になることも可能です。(身長が高い方や大柄な方は難しいです)
スノボ室内4枚積み
ルームミラーで後方の視界は遮られますが、リアカメラ付きのドライブレコーダーを取り付ければ解決します。
クルーズコントロール
スノーボーダーは雪山を目指して高速道路などを長距離移動することが多いと思います。
そんな時、クルーズコントロールがあると運転が楽になります。
クルーズコントロールはボタンひとつで設定した速度を保って走行してくれる機能です。
旧型エクストレイルについているクルーズコントロールは、自動追尾や斜線逸脱防止など最新の機能はありませんが、空いている高速道路などでは常にアクセルに足を置く必要が無くなるので、夜中の移動が多く足を酷使するスノーボードの往復にあると便利です。
総評
旧型のエクストレイルはこれだけスノーボードに便利な装備を備えているにもかかわらず、最近の軽自動車を新車で買うよりもはるかに安いお手頃価格で手に入ります。
エクストレイルよりも大きくて性能の高い車は沢山ありますがその分高価になります。
防水ラゲッジにスノーボードを放り込み、雪のついたウェアで防水シートにそのまま乗り込み、汚れを気にせずラフにオフロードを走り抜けられる車は、タフギアの愛称を持つエクストレイルがぴったりではないでしょうか。
X-TRAIL JAM(エクストレイル・ジャム)
X-TRAIL JAM(エクストレイル・ジャム)は、2001年から2008年まで行われていた世界最大級の屋内スノーボード競技会。主催は日本テレビ放送網、特別協賛は日産・エクストレイル。
2001年の第1回のみ2月に行われ、同年12月に第2回、以来毎年12月に開催され、若かりし頃のショーンホワイトやテリエ・ハーコンセン等世界トップスノーボーダーも参戦し、TOYOTA BIG AIRと並ぶ日本最大のスノーボードコンペティションだったが、2009年休止が発表されて以後は開催されていない。