徐々に寒くなってきて、キャンプするのに寒さ対策が必要になってきました。
そろそろメインのストーブが欲しいということで先日フジカハイペットを購入しようとしましたが納期が半年以上かかるという事で今季は間に合わず、失敗に終わりました。
別の灯油ストーブも検討しましたが、自分の中でフジカハイペットを越える魅力を感じることができず、今年はまた灯油ストーブ見送りになりそうです。
しかし冬キャンプの機会はいくつかあるのでこのままではまた寒さとの戦いになってしまうということで、今ある暖房を最大限活用する方法を模索しました。
この2つが今の自分の暖房アイテムです。
どちらもカセットガスボンベ(以下CB缶)というコンビニなど比較的どこでも手に入る燃料で動作する手軽さが強みです。
私はバーナーやコンロなどすべてCB缶で統一しているため、燃料の種類が増えずに助かっています。
風暖はハイパワーの出力とCB缶のみでファンまで回してしまう優れた暖房器具ですが、ハイパワーゆえに燃費が悪いのがデメリットです。
先シーズンの冬キャンプでも活躍しましたが、一時間半~二時間ごとにCB缶を交換するのは大変な手間でした。また、ストーブを使うような寒い時期はCB缶のガスが液化するため、体温で暖めるなど点火までに時間を要します。
ワーム2はCB缶2本を装着でき、一晩程度なら燃料の交換が必要ない持続力が強みですが、暖められるのは正面近距離のみなので補助的な使い方になってしまいます。
風暖の持続時間が伸びれば石油ストーブがなくても快適な冬キャンプができるのではないかと仮説を立てて、CB缶を連結する方法を模索しました。
するとCB缶を複数繋げられる器具はいくつか見つけました。
カリフォルニアパティオがかっこよかったんですが高いので見送り、最終これにしました。
問題なくセットでき、ガス漏れもなさそうです。
このアダプターも含め、市場に出回っているガス缶アダプターはオス(出力側)がアウトドア缶(以下OD缶)のものしかなく、CB缶用器具へ出力変換できるアタッチメントもなかなかありません。調べてみると日本ではそういったガス関連の変換器具は安全面から許可がでないようです。
という事で海外製の変換アダプターを探すと、g-worksという韓国メーカーにたどり着きました。
OD缶(オス)からCB缶(オス)へ変換するアダプターです。
結構高額で手を出すか迷っている間に品切れになっていましたが、
入荷があったので思いきって購入。ついでに同社のガスホースも購入。
残念ながら風暖のようにCB缶を磁力で接続するタイプはそのままではセットできませんでした。
形も若干違うのか、差し込んでも手を離すと押し戻されてしまいます。
手で差し込んだ状態を維持しながら風暖をひねってみると点火しました。
接続を維持できれば使うことができそうです。
固定方法を試行錯誤しようと思い、
まずはダイソーでクリップクランプを買ってきて挟んでみました。
グラつくことなく安定して接続できました。
別の暖房器具がもう一台買えるくらいお金をかけてしまいましたが、風暖の燃料容量を約3倍に増やすことに成功しました。
持続時間も3倍になっているか、自分のニーモヘキサライト6Pがどこまで温もるか等、今期の冬キャンプで実験してみたいと思います。
※ガス機器の改造・改変は大変危険です。本記事の内容もメーカー非推奨の内容になりますので真似する場合は細心の注意を払い、自己責任でお願いします。
※安価な変換アダプターも見つけました。風暖で使えるかどうかは不明です。
追記>磁石タイプの新製品も見つけました。風暖のマウントは磁石タイプなので適合するか期待です。
実験結果
先日、気温0度前後の冬キャンプで風暖の燃料拡張版を試してきたので追記します。
結果から言うと「改良の余地あり」です。
持続時間や安全面は期待通りだったのですが、使用中にドロップダウン(連続使用時にボンベが冷えて火力が落ちる現象)で風暖の運転が何度も止まってしまったことが誤算でした。
止まるたびにCB缶を体温で温めなおして再点火する必要があり、現段階では外での長時間使用は実用的ではありませんでした。
CB缶を本体から離れた場所で使うことで、本体についているサーマルコントロールというCB缶を適温に保つ機能が使えないことと、ガスの燃焼で缶本体が冷えてしまうガス缶の特性が原因と思われます。CB缶を適温に保つ仕組みを考案するか、低温に強いOD缶のロング缶(470g)単品で使ってみるなどすれば実用できそうですが、現時点では良い案が思いつかないためこの計画は一旦保留にします。極端に寒くなければ屋内での使用は可能なので、自宅来客時のサブ暖房としてや、キャンプで残ったCB缶の残処理として使おうと思います。
追記>フジカハイペットを注文しました。
イワタニカセットガスファンヒーター風暖のスペック詳細
本体サイズ | 319(幅)×260(奥行)×438(高さ)mm |
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重量 | 約4.7kg(カセットガス含まず) |
カラー | ウォームホワイト |
材質 | 本体:スチール
取っ手:ポリプロピレン 器具せんつまみ:ABS樹脂 |
ガス消費量 | 約145g/h ※1 |
連続燃焼時間 | 約1時間43分 ※2 |
点火方式 | 圧電点火方式 |
安全装置 | 不完全燃焼防止装置、立消え安全装置、転倒時消火装置、圧力感知安全装置、温度過昇防止安全装置 |
容器着脱方式 | マグネット方式 |
生産国 | 日本 |
安全装置 | ●不完全燃焼防止装置
室内酸素濃度が低くなったとき、不完全燃焼をする前に、自動的にガスを遮断してヒーターを消火します。 ●立消え安全装置 ご使用中に風などによって火が消えたときに、自動的にガスを遮断してヒーターからガスが漏れ出ることを防ぎます。 ●転倒時消火装置 ヒーターが倒れたり、強い衝撃が加わったときに、自動的にガスを遮断してヒーターを消火します。 ●圧力感知安全装置 カセットガスが過熱され容器内の圧力が異常上昇したときに、自動的にカセットガスが外れ、ガスの流れが止まり、ヒーターを消火します。 ●温度過昇防止安全装置 点火しているにもかかわらずファンが回らないときに本体(特に上部)が熱くなり続けることを防止するため自動的にガスを遮断して消火します。 |
*出力(発熱量)に基づく暖房のめやす 木造戸建住宅:5畳まで コンクリ―ト集合住宅:7畳まで
(暖房のめやすは温暖地を基準としています)
※1 気温20~25℃のとき、30分間のガス消費量を1時間に換算したもの
※2 気温20~25℃のとき、連続燃焼にてカセットガスを使い切るまでの実測値