NEMOヘキサライト6Pを購入して7年が経過しました。
様々な季節・気温・天候でヘキサライトを使用し、気づいたメリットデメリット、使用感等をまとめます。
良かったところ
使ってみて感じた大きなメリットは下記の点。
- ・総重量が軽い
- ・設営と撤収が簡単
- ・室内空間が広い
- ・設営バリエーションが多い
総重量が軽い
総重量は本体・ポール合わせて7kgと競合の幕に比べて軽く、設営も簡単で広い室内空間を確保でき大変満足できました。
他の方のブログでMSRパビリオン等に比べて小さいとの意見がいくつか見られましたが、
3~4人までのキャンプスタイルには大き過ぎず秘密基地感があってちょうどいい大きさです。
設営と撤収が簡単
ポールが2本しかないという特性上、設営にかかる時間はかなり短いです。4隅ペグダウンする場所もガイドラインを使えばすぐにわかり、慣れれば5分程度で張ることも可能です。フロアレスなので地面の汚れを気にすることなくすぐに撤収可能です。設営・撤収時間はヘキサタープとほぼ同じと言えます。
室内空間が広い
ヘキサライトは高さが226cmあり、天井が高い作りになっています。
2ポールシェルターで最も天井が高いのはMSRパビリオンの244cmですがそれに次ぐ2位の高さです。
天井が低いと圧迫感につながるので、他より高く設定されているのは大きなメリットです。
6Pという名前の通り、フロアマットを用意すれば最大6人まで就寝することができます。4人くらいまでならゆったりと余裕をもって就寝できます。
自分たちは撤収の手軽さからコット寝ですが、その場合3人が快適でした。4人コット寝も何とか可能だと思います。
設営バリエーションが多い
シェルターとしてだけでなく、ポールを追加して片側を跳ね上げることで開放的な大型タープとしても使用できます。
ヘキサライトを跳ね上げるとシェルターに小型テントをインストールするカンガルースタイル(過保護スタイル)も簡単です。
ヘキサライト6Pを複数連結することも可能です。
ガイロープを用意すれば理論上は無限につなげることが可能と言えます。
このほかにもポールを2又化し、室内空間をより広く確保する設営スタイルも人気です。
DODからフタマタノキワミという二股化セットが販売されています。
私の場合は、フタマタノキワミは値段が張るのと直径28mmのポールを持っていたことから、ポール無しモデルのフタマタノサソイを購入しました。
こちらのポールを接続。接続用の穴は位置が合いませんがサイズはぴったりなので使用中に外れるようなことはなさそうです。
跳ね上げスタイル、カンガルースタイル、2又ポールスタイル等、ニーモヘキサライト6Pは設営バリエーションが多いので、季節や地形に合わせるなど、自分のスタイルに合った設営方法を見つけてください。
追記>2020年、NEMOからヘキサライト6p専用の二股化アイテムが新登場しました。
アジャスタブルタープポールエクステンション (NM-AC-TPEX)はヘキサライト6pを通常の設営後、ポールを開いて伸ばすことで二股化できます。これまでの二股化は設営が若干大変でしたが、このオプションを導入すればツーポール時と同様の設営時間で二股化することができます。
アジャスタブルタープポールエクステンションを使用するにはNEMOのアジャスタブルタープポールLが2本必要です。
グレーカラーの良いところ
夜に室内のランタンで光らせた時、グレーのヘキサライトは白く輝きます。
個人的にグレーを選んだ理由はここにあります。
また、白は汚れが目立ちやすいというデメリットもグレーなら汚れが目立たず問題ありません。
グレーのメリット
- ・夜のライトアップが映える
- ・汚れが目立たない
※ヘキサライト6Pのグレーカラーは2019年に廃盤となるそうです。
検討中の方はまだ店頭にある今が定価で手に入れる最後のチャンスとなりそうです。
ウィークポイント
幕外側の上部が低い
NEMOヘキサライト6Pだけでなく、構造上どうしても上部が狭くなってしまう2ポールシェルター全般にいえるかと思いますが、幕の長辺と平行に幅の広いテーブルを設置し、それを挟むようにイスを配置すると座った時に頭が幕に当たるため、幅が狭いテーブルを探すか、配置を変える必要があるかと思います。
前回NEMOヘキサライト6Pにソロテーブル(約50×50cm)を設置しましたが、イスと合わせてジャストサイズぐらいでした。
幅50cm以下で長いテーブルがあればベストだと思うので、現在探しています。
アイアンレッグやソーホースブラケットと木の板の組み合わせもアリかなと考えています。
追記>
クオルツのテーブルを買ったらヘキサライト6Pにぴったりのサイズ感でした。
- ・ヘキサライト6Pにちょうどいいサイズ感
- ・見た目がかっこいい
- ・重量が軽い
と3拍子揃って満足度が高いです。
ヘキサライト6Pにおすすめのテーブルと言えます。
保温性能は高くない
ヘキサライト6Pで何度か冬キャンプや、雪中キャンプをしましたが、
ポリエステル素材で手入れが簡単な分、コットンテントに比べると素材としての保温性能は低めです。
また、下部の隙間を塞ぐスカートもないため冷気を完全には遮断できません。
真冬や高地等、氷点下のキャンプでは極地用の寝袋等を用意したほうが安全です。
上部にベンチレーションがあるので、熱源を用意すればある程度幕内を暖められますが、
コットンテントの保温性には及びません。(※幕内締め切っての火器使用は推奨されません。自己責任の上、定期的に換気を十分に行ってください。)
ただし、加工無しで薪ストーブをインストールし易いなどのメリットもあります。
またスカートはないですが、ペグダウンを工夫すれば地面と隙間なく設営可能です。
また、幕の裾部分に落ち葉や雪などをかぶせて気密性を上げることもできます。
気密性を上げることで保温性能は高まりますが、その分換気にはより一層の注意が必要です。
私は冬キャンプのヘキサライト6Pインストール用にフジカハイペットを注文しました。
追記>フジカハイペットが届いたので、ヘキサライトで使用してきました。
一酸化炭素対策で、ヘキサライト上部ベンチレーションをフルオープンにし、スカートなどは付けずに下部に隙間を残し、空気の通り道を残した状態でストーブを使用しています。
念のため一酸化炭素チェッカーも稼働させています。
ヘキサライト下からの隙間から冷気が入ってきますが、私は基本コット寝のため地面から高さがある分暖かく就寝することができました。(暖かい空気は上へ、冷たい空気は下へ流れるため)ヘキサライト・フジカハイペット・コットの3点は冬キャンプシェルターの完成形かもしれません。
※テント内でのストーブの使用やストーブを使用したままの就寝は一酸化炭素中毒による死亡の恐れがあり大変危険です。
誤った使用方法
私はヘキサライト6P購入からしばらくの間、付属のポール使い方を誤っていました。
ヘキサライト6PにはアジャスタブルタープポールLが2本ついています。
こちらのポールは他のポールと同様に、先端にタープ等のグロメットに接続する細い棒状の金属パーツがついています。
初めてヘキサライトを設営した時、直接幕に当てたので「破れないかな?」と不安になりましたが、正しくはポールのタープ接続用金属パーツが露出しないように逆に連結して使う、という正しい使用方法をNEMO公式のFB投稿で知りました。
ヘキサライト6Pが裂けた等のブログ記事を見ましたが、もしかしたら自分と同じようにポールを誤って使用していたのかもしれません。
愛着のある幕だけに、大事に手入れして長く使いたいと思います。
競合スペック比較
NEMO ヘキサライト6P | MSR パビリオン | ローカスギア ソリスシル | ツインピルツフォーク T/C | キャプテンスタッグ CSクラシックス キャンプベースUV | |
---|---|---|---|---|---|
サイズ | 設営時:561×470×226(h)cm | 設営時:700×430×244(h)cm 収納時:63.5×27×27cm |
設営時:600×300×185(h)cm | 設営時630×355×210(h)cm 収納時:65×35×30cm |
フライ:680×380×220(h)cm インナー:240×240×200(h)cm 収納時:72X23X24cm |
重量 | 本体:5.5kg ポール:1.5kg |
総重量:7.43kg
本体&ポール:5.5kg |
1.87kg(スタッフサック、全てのガイライン含む、ポール、ペグ除く) | 本体:約8.4kg ポール:約1.7kg |
14.7kg |
素材 | 150D PUポリエステル(遮光ピグメントPUコーティング) | 本体:68Dポリエステルリップストップ、耐水圧1500mmポリウレタンコーティング ポール:7000シリーズアルミ |
シルナイロン(30デニールのリップストップナイロン+シリコンコーティング) | フライ:T/C(耐水圧350mm)、ポリエステル210d ポール:6061アルミ合金 φ30mm |
フライ:ポリエステルリップストップ210T UVカット・撥水加工 インナー:185Tポリエステル(通気性撥水加工) メッシュ:ポリエステルノーシームメッシュ フロア:ポリエステルOXF150D(PU3000mm) ポール:Ф22mm・16mmスチール(粉体塗装) |
新旧スペック比較
ヘキサライト エレメント | ヘキサライト 6P(旧バージョン) | |
---|---|---|
就寝人数 | 6人 | 6人 |
重量 | 本体:7.6kg ポール:1.5kg | 本体:5.5kg ポール:1.5kg |
本体素材 | TC(ポリコットン) | 150D PUポリエステル(遮光ピグメントPUコーティング) |
フロア面積 | 19.2m2(約10.5畳) | 19.2m2(約10.5畳) |
定価 | 68,000円(税抜) | 55,000円(税抜) |
カラーバリエーション
これまでに発売されたカラーバリエーションについてまとめました。
2019新作TCモデル「ヘキサライト エレメント」
※2019新作TCモデル、「ヘキサライト エレメント6P」が3/2販売開始されました。
ポリエステルモデルから約2kg増、価格も1万円程上がりますが、ポリコットン素材なので年中通してより快適に使えるモデルだと思います。
グレー&エレメントに合わせたいアイテム
ヘキサライト6Pグレー&エレメントに合わせて使いたいアイテムを紹介します。
モトハシテープ ハンギングチェーン
ヘキサライト上部にハンギングチェーンをつけることでLEDランタンやシェラカップ等をつるすことができます。モトハシテープは長さの調整ができるのでヘキサライトにぴったりの長さに調整して使用することができます。
コット
ヘキサライトはフロアレスシェルターです。コットを手に入れて春~初冬はフロアレスキャンプが手軽でおすすめです。
地面の汚れに悩むことなく素早い撤収が可能です。
Coleman(コールマン)アウトドアワゴン ライトグレー[スポーツオーソリティ限定]
レッドが主流のコールマンアウトドアワゴンに、スポーツオーソリティ限定のライトグレーカラーが登場しました。
ヘキサライト6Pのグレーと違和感なく合わせることができそうなカラーです。
muraco(ムラコ)ニンバス4P
ムラコのニンバス4Pグレーカラー。ヘキサライト6Pグレーにそっくりなカラーで、連結して使うとサイトに統一感が出せそうです。
トヨトミ レインボーストーブ ダークグレー
ダークグレーの対流型石油ストーブです。ヘキサライト6Pのグレーカラーによく合いそうです。
コールマンのエクスカーションクーラー30QTグレー[スポーツオーソリティ限定]
こちらもスポーツオーソリティ限定モデルで、コールマンのエクスカーションクーラー30QTグレーカラーです。