キャンプにBBQに海水浴など、夏のアウトドアに欠かせない氷。
スーパーでもらえる量は限られているし、外遊びの度に買うのも出費がかさみます。自宅の冷蔵庫で大量に氷を作る方法はないかと考える方も多いのではないでしょうか。自宅の冷蔵庫は1年中止まらず稼働しているので、冷凍庫の空きスペースを有効活用したいところですが、市販の製氷トレイでは氷一つ一つが小さすぎ、短時間で多くの氷を作るにはあまり効率的ではありません。
理想の製氷トレイを見つけるために、シリコンクッカーやペットボトル、牛乳パック等様々なものでの製氷を試行錯誤しました。そしてたどり着いたひとつの答えは「タッパー」でした。
100均などで素材が柔らかめのタッパーを用意し、水を貯めてそのまま冷蔵庫へ入れます。
※固い素材だと製氷時にタッパーが割れることがあります。また、蓋つきのタッパーで氷を作る場合、満水までは入れずに水面と蓋の間の空気をできるだけ抜くようにすると、水が氷る時の体積の膨張でタッパーが割れることを防ぐことができます。
我が家の冷蔵庫でもタッパーを1度に最大8個分凍らせることができます。タッパーは蓋があるので重ねて格納することができ、冷凍スペースを無駄なく使えます。
完成した氷は小さめのクーラーボックスに入れそのまま大きいクーラーボックスに入れます。
ロゴスの保冷剤氷点下パック等の保冷剤とタオルをクーラーボックスの隙間に詰めて保冷時間を延長しています。
一般的に暖かい空気は上に伝わり、冷気は下に向かって伝わります。なので、クーラーボックスの保管は日中の地面など暖かい場所は避け、クーラースタンドに乗せたり、アルミマットを引くなど地面からの熱を遮ぎることが大事です。また、氷よりも上に保冷剤を置くことも大事となります。
ロゴスの保冷剤氷点下パックは表面温度が-16℃となり一般保冷剤に比べて保冷能力・冷却速度が約8倍と謳っています。保冷剤は基本的に氷結温度の低いものから溶けていくため氷点下パックは氷の持続力を保ちながら先に溶けてくれます。通常の保冷材は氷と一緒に溶けますが、氷点下パックは氷の溶け始める時間を遅らせられるメリットがあります。
タッパーの水を早く凍らせるために、冷蔵庫で水を冷やしておくこともおすすめです。これをするだけで常温の水道水から氷を作るよりも速度が劇的に早くなります。氷ができるまでの時間に、氷が溶ける量が上回らない限り、氷の増産が可能です。自ら氷になる時間の短縮は製氷の効率化に直結しもす。
これだけ厳重に保冷すれば真夏で2日経っても氷が半分以上残ります。
キャンプや野外イベント前には、1週間程度前から上記を2〜3回繰り返し、ある程度の量になったらダブルウォールのウォータージャグや大き目のクーラーボックスにできるだけ空気の隙間を作らないように氷を入れて備蓄しています。
必要なもの
- ・タッパー(柔らかい素材のもの)
- ・保冷剤(ロゴスの氷点下パック推奨)
- ・タオル(空気の隙間を埋める)
- ・小さいクーラーボックス
- ・大きいクーラーボックス
氷を長く持たせるコツ
- ・氷をできるだけ大きな塊で保存する(空気に触れる面を減らす)
- ・氷の身代わりに溶ける氷点下パックと一緒に保存する
- ・小さめのクーラーボックスに入れ、そのまま大きめのクーラーボックスに入れる
- ・保冷剤やタオルなどでクーラーボックス内の空気の隙間を埋める
ちなみに私が氷の保存に使っているクーラーボックスはこちらのコールマンエクストリームホイールクーラー50QT。
保冷力がとびぬけて高いわけではないですが、十分な容量とホイール付きで運搬のしやすいクーラーボックスが1万円以下で手に入るのでおすすめです。
試しにクーラーボックス全体に氷を入れて5日間放置したところ、これだけの氷が残っていました。
5日間経ってこれだけ氷が残っていれば保冷力十分ではないでしょうか。
YETIやアイスランドもかっこいいですが、キャンプ以外に海水浴等でラフに使うにはこれぐらいの価格の方が気兼ねなく使えそうです。
今週のフェスに向けて、前もってこの方法で準備を行ったので、最後まで冷たいドリンクを提供できるかと思います。
end